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ヒックとドラゴン実写版感想

そのうち観に行こう、と思っていたのは良いものの、気付けば公開最終日を迎えていました。慌てて息子と一緒に観に行ってきた昨日です。

まず最初に前情報として、アスティ役の子が金髪青い目ではないことや、ラフ役の俳優さんがアニメ版とはイメージがかなり違う……程度のことは頭に入れておいたのですが、思ったより違う部分は多かったように思います。それはさておき、全体の感想と参りましょう。

まずストーリーについて、そもそもアニメの方が原作のヒックとドラゴンとは全く違っていることについては除外します。そして、アニメのストーリーと今回の実写映画の話筋については、まあ概ね満足……どころか、かなり忠実に作られていたのではないでしょうか。

最後のボスを倒すところのヒントを得た部分のストーリーが省かれていたように思うのですが(ドラゴンでも口の中は弱いんだね云々)私が見落としてのかもしれません。しかしそれ以外は記憶にあるストーリーとほとんど差は無かったように思います。

次にキャラについて。ヒック役の俳優さんは少しびっくりするくらいのヒック度だったので、本当にヒックとトゥースについては私としては文句無し!むしろ有り難うございます!という感じでした。何より良かったのはストイックですね。

キャスト発表当時、まさかの大好きなジェラルド・バトラー様だとは思わず、ご尊顔を拝めて眼福でございました。オペラ座の怪人はまさに名作。BOXも持っている私です。

それから警戒していたアスティ役の俳優さんについて……演技についてはむしろ素晴らしかったのですが、いかんせんアニメ版との外見のギャップが激しすぎて、正直なところ入り込めきれなかったのが辛かったです。動きも表情も素敵な方だったので余計にですね。アスティ自身、かなりの気の強さですが、どこか繊細な美しさが北欧美人な彼女からは滲み出ている気がします。それを考えると今回の俳優さんは美しさのジャンルが違ったような気が……。あの方はワイルド美人、という感じでしょうか。

次にラフですが、正直別人だったので、台詞で双子だから親すら見間違う的なことを言った部分では「いや全く違うでしょ!」と突っ込みの嵐でした。

そういえば、フィッシュも金髪ではない方でしたね。俳優さんの雰囲気などはとてもフィッシュらしかったので、所々惜しいなぁと思いました。

あと全体的に思ったのですが、ヒックは北欧バイキングの話だったはずなのに、なぜか黒人の方やアジア人の方がいらして、終始???となってしまいました。

いや確かにアニメの方でも地黒っぽい人はいましたが。

ヒックとドラゴンのストーリー自体が、人間とドラゴンの共生についての話だからこその配役だったのかもしれませんが、正直なところ適材適所ってありますよね!?と声を大にして言いたくなりました。そういえば、スノットの俳優さんは嵌まり役だった気がします。良い感じに腹立つ表情が絶妙でした。

総評としては、良いところは飛び抜けて、微妙なところはどこまでも微妙……といったところでしょうか。この作品は近年希にみる名作だった分、期待度が高すぎたのかも知れません。

しかし、忠実に再現していれば歴史に語り継がれる名作になっただろうに、と思う気持ちも確かです。

それはさておき、グッズもちゃんと購入してきました。メモ帳とミラーです。ミラーには巾着がついていたのですが、ドラゴン柄が入っていてとても可愛いです。

大事に使おうと思います。

にしても、アニメ映画の三作目である聖地への冒険は長男と観に行ったのですが、今回は次男とだったので、時の流れをひしひしと感じます。

(今回長男は予定合わずでした)

実写版の方は続きがあってもたぶんもう観に行くことは無いと思います。ストイックがジェラルド様のままなら考えるかもですが。

あと今回の映画で一番思ったのは、原作者の方、きちんと時代考証などもしたうえでヒックを執筆したはずなのに、実写版で思い切り違うことをされては時代考証の意味が無くなるのでは……という、何とも悲しいお話でした。いやまあ、ファンタジーだからというのはあるかもですが。それにしても、なんだかなぁという感じです。

 
 
 

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